How To Read Music

読譜の練習したい!

ドラムの譜面って
難しい?

   そんなことありません。ちょっとだけ勉強すれば誰でも読めるようになります!

16分音符(Sixteenth Note)

ドラムの譜面はちょっとやれば、誰でもすぐに読めるようになるよ!

 ここでは堅苦しい口調はやめるから、気軽な気持ちで読んでいってね!
1.

まずは基本になる16分音符からやってみよう!なぜ16分?それは4拍子の中に4つずつ音があるから。つまり4×4拍で16という訳。
 
言葉で乗せると「イチトオ、ニイトオ、サントオ、シイトオ」だね。それぞれのカタカナの部分で音がなる。聞こえるのは、「タタタタ、タタタタ、タタタタ、タタタタ」これが上の譜面の1小節目の部分だよ。
 
2小節目は8分音符になる。だからカウントするなら「1と、2と、3と、4と」。音で聞こえるのは「ターター、ターター...」。ドラムの場合は音が伸びないから「タッ、タッ、」でも良いんだけどね。「ター」の「ー」ってどれぐらい伸ばすのかわからなかったら、「タアタア」と「-」の代わりに「ア」を入れてもいいよ。
 
 
 2.

次のステップは上の8分と16分のミックス版!上のを思い出してみよう。16分音符が「タ」で8分が「ター」だね。つまりここでの1小節目は「タータタ、タータタ...」となるんだね。そして2小節目はこの逆だから、「タタター、タタター...」だよ。1小節目は「ラーメン、ラーメン...」、2小節目は「まいうー、まいうー」なんてね。
 
3.

ここら辺からちょっと難しくなるから、しっかりついてきてね。1小節目の音符、見たことあるかな?これは真ん中に8分を挟んだ形。つまり、16分(タ)+8分(ター)+16分(タ)=「タタータ」となるんだよ。後半は4つある16分のうちの一つ目が休符ということ。だから、これは「ンタタタ」と読むんだ。「タタータ、タタータ....ンタタタ、ンタタタ」こんなフレーズが自然に出てきたら格好良い。「ステーキ、ステーキ...ん、これは?、ん、これは?」食べ物ばかりしつこいか...
 
4.

休符があったり、付点がついていると一瞬戸惑う人もいるかもね。1小節目は16分4つのうちの最初の二つを音にしたもの。「タタンー」でも「タタンン」でもいい。2小節目は16分の1打目+2打目が4打目まで伸びてる音。「タタアア」、「タターア」読み方はどちらでもOK.この譜面にある2種類の音符は、 ※ドラムで叩くだけだと変わらないんだよね。でも実はこれを読み分けられるとアドリブでうまくなるんだよ。他の楽器に合わせてぴったりハマる感じ。1小節目なら短く切って「タタッ!」2小節目なら大抵シンバルを使って「タジャーン」に置き換えるんだ。
 
※ドラムは音が伸びないからね。でもシンバルを絡めれば音も伸ばせるね。
 
5.

さぁ慣れてきたかな?今度も4番同様にドラムで叩くだけだと変わらない音。答えは1小節目は、16分の休符、音符、音符、休符だから、「ンタタン」だね。2小節目は、3打目が伸びるから、「ンタター」となるんだよ。こういう休符から始まるフレーズを入れられるようになるとリズムもしっかりしてきている証拠だね。
 
6.

これまたドラムだけだと違いがわからないフィル。いわゆる16分の「ウラ打ち」というものだね。1小節目は「ンタンタ」、2小節目が「ンタータ」だよ。メトロノームを聴きながら、ひたすらこの音符を叩き続けるのは地味だけど良いリズムトレーニング!
 
7.

1小節目はどこかで見たことあるぞ....?そう、4番の1小節目に似ているね。8分休符から始まるから「ンータタ」だよ。2小節目も4番の2小節目に似ているね。これも音符が逆になっているだけ。だから「タアアタ」あるいは「ターアタ」でもいいかな。この音符を繰り返して叩くだけで、ブラジルのリズム、サンバのフィーリングが出せるんだよ。
 
さぁ、ここで今まで勉強した成果をテストしてみよう!次の音符をカタカナで言えるかな?
 
8.

 
答えは、↓
 
1小節目「タータタ、ンタター、タタタタ、ターター」
2小節目「ンタータ、タタター、タタータ、ターアタ」
 
できたかな?
 
9.

16分で4つあるうちの一つだけ出す場合もチェックしておこうか。これは2拍ごとに16分音符でいう、1打目、2打目、3打目、4打目と順番に叩いているところ。カタカナ表記すると、「タアアア、タアアア、ンタアア、ンタアア、ンーター、ンーター、ンンンタ、ンンンタ」になるよ。
 
では、これを踏まえて16分音符の最終問題に挑戦してみよう!
 
10.

 
答えは、↓
 
1小節目「タタータ、ンーター、ンタアー、ターアタ」
2小節目「ンンンタ、ンタータ、ンーーー、タタタタ」
 
topに戻る

3連符と2拍3連符(8th Note&Quarter Note Triplet)

16分音符の次は3連符に挑戦しよう!

16分音符は拍ごとに4つの音から成り立っていたね。だからカウントすると、「イチトオ、ニイトオ、サントオ、シイトオ」。
 
では、3連符だとどうなるのかな?簡単簡単、言葉を3つずつ乗せればいいだけ。「イチト、ニイト、サント、シイト」といいながらワルツのリズムを思い出してみよう。
 
まずは1拍を三つに分割した普通の3連符とその真ん中を抜いたシャッフルのリズム。
1.

1小節目は「タタタ、タタタ、タタタ、タタタ」だね。2小節目はドラムではちょっと違いを出しにくいけど、前の2拍が「タンタ、タンタ」、後半2拍が「タータ、タータ」。これは足でスキップをするときのリズム。こんなリズムを音楽ではハネるとか、シャッフルというんだね。ちょっとした意識の問題だけど、ドラマーの場合は「タッタ、タッタ」と言いながら練習するよりも「タータ、タータ」と言う方が柔らかくて良い感じになるよ。実はこのハネるリズムが曲者で、「ちょっとだけハネる」なんていうのもあったりする。言葉の訛りと近いんだけど、そこまでは譜面では普通表さないんだ。
 
2.

3連符の三つの音のどの音を出しているか考えればすぐにわかるかな。1小節目は、「ンタタ、ンタタ、タタン、タター」が正解。2小節目は「ンタン、ンター、ンンタ、ンータ」となるよ。
 
3.

2拍3連符と呼ばれる音符が上記の譜面のもの。1小節目のような書き方をするんだけど、音としては2小節目で覚えるとわかりやすいね。2小節目で説明すると、3連符のまとまりで考えると、「タンタ、ンタン、タンタ、ンタン」となるよね。でもこれまとめ方をちょっと変えると「タンタンタン、タンタンタン」になる。つまり2拍の中に一つの3連符が入っていることになるんだよ。
 
4.

 
これは3連符の応用問題。カタカナ読みできるかな?
 
答えは、↓
 
1小節目「タンタ、タタタ、ンタタ、ンタン」
2小節目「タアタ、アタア、ンタア、タータ」

topに戻る

6連符と半拍3連符(Sextuplet&16th Note Triplet)

速いけど、スパッ入れられると格好良いのが6連符!

まずは6つの言葉の塊を考えてみよう。6つの文字からなる言葉で浮かぶのは?「たかだのばば」、「アスパラガス」、「せかいきろく」等々。こんな言葉のかたまりを1拍と捉えて言えればすぐにできるね。
 
1.

1小節目最初の2拍は6連符が続くので、「タカタカタカ、タカタカタカ」。「タタタタタタ」でもいいんだけど言いにくいからねぇ...。3,4拍目は後半の4~6打目が8分なので、「タカタ+タアア、タカタ+タアア」が正解。2小節目はこれを応用して、「タアア+タカタを3拍やって、さっきのタカタ+タアア」だね。このリズムが聞ける有名曲と言えば、ラヴェル作「ボレロ」。
 
2.

これは1小節目、2小節目ともドラムで叩くだけなら違いはないけど、カタカナで言えるかな?1小節目の前半は「タンタタカタ」。「ノックアウト」「ヒッチハイク」なんて言葉がハマるね。後半は「タカタタッタ」。「アスレチック」、「クラリネット」の言葉のリズム。2小節目は音符が長いのが入っているから、前半は「タータタカタ」で「シートベルト」、「オーケストラ」のリズム。後半は、「タカタタータ」だから「ソフトボール」、「テニスコート」といったところかな。
 
topに戻る

タイ(Tied Notes)

シンコペーションにかかせないタイの譜読み

シンコペーションとは、本来弱い拍である裏拍を強調するリズムのテクニック。『そこのリズムは4拍目裏で食ってね!』なんて言葉を聞いたことある人もいるかも。8分裏や16分裏を強調するこのシンコペには、クラッシュ・シンバルがとてもよく使われるんだ。
 
裏にアクセントを置き、音符を長く伸ばすことによって印象的なリズムを作り出すこのテクニック、これが読めれば読譜を制したも同然?!
 
1.

1小節目で各拍の最後の音符が次の拍に弧線でつながっているのが「タイ」。伸ばして強調するけど、慣れないうちは2小節目のように伸びた先の音符は「読まない」で訓練しちゃえばいいね。1小節目にタイが付いていなければ、「タータタ、タタタタ、ターアタ、ターター」タイが付くと「タータタ、アタタタ、アーアタ、アーター」。違いはわかるかな?2小節目は「タータタ、ンタタタ、ンンンタ、ンーター」になるね。
 
★シンコペーションも休符もスネアだけで叩いたら何も変わらない。でも上のような譜面を渡されたら、ドラマーは下にあるような演奏をするんだ。こうなると他の楽器との音の長さ(音価)も揃えられるからね。リズムの原形からドラムのアプローチを決めることをフレージングと言うんだよ。
 
例.)

 
2.

これも1番同様にまずはタイを付けない状態で読むと「タタタ、タター、タンタ、タタタ」、これがタイ付きだと「タタタ、アター、タンタ、アタタ」。2小節目のように伸びた先の音符をなくして読むなら「タタタ、ンター、タンタ、ンタタ」。
 
 
 
topへ戻る

スネアとタムのフィルイン(Phrases With Snare Drum & Tom)

よく使われるフィル・インは殆どが16分で出来ているよね。

 
スネアとタムの移動を絡めたフィルインを読んでみよう!これが読めれば、タムが増えようが、バスドラが入ろうがちょっとの工夫でできるよ。
 
カタカナに直す時、スネアは「タ」、タムは「ド」にして言ってみよう。
 
1.

1小節目をまずスネアだけで考えると、「ターター、タタター、ターアタ、ンタタタ」だね。(※これがわからない人はもう一度 16分音符の項目をチェックしてみてね。)この中でタムの音を「ド」に替えればいいわけだから、答えは「タードー、タタドー、ドーオタ、ンタタタ」3拍目の伸びてる音が、スネアなら「タ」が伸びて「ア」だけど、ここではタムだから「ド」が伸びて「オ」になってるよ。
 
よし、この調子。2小節目もやってやるぞ。まずはスネアだけだとして、「タータタ、ンタター、タタータ、タータタ」だな。それからタムを変換。「タードド、ンドター、ドドード、タータタ」できたぜ!
 
3連符も向かって来い!
 
2.

 
先ずは、「タンタ、ンタタ、タタタ、タタタ」と「タアタ、アタア、タンタ、タタタ」か、大したことないな。タム変換挿入!「タンド、ンタタ、ドドタ、タドド」に「タアド、オタア、タンタ、タドド」か。完璧!
 
 
 
 
 
topに戻る

よく使われるリズムパターン(Popular Patterns)

ここではよくロックやポップスで使われるリズムパターンを読んでみよう!

 
まずは定番中の定番を2つ!
 
1.

 
 
2.

 
この二つのパターンができれば、細かいところはともかくテンポを変えるだけで大抵のポップスは合わせられるかもね?!とにかく汎用性の高~いリズムパターンなのだ。でもこれをちゃんと安定して聴かせられるかが腕の見せ所だよ。
 
1番が8分を中心に言葉にすると「ドンチッ、タンチッ、ドンドン、タンチッ」
2番は「ドンチッ、タンドン、ドンチッ、タンチッ」
 
参照:"Baby Hold On / Dixie Chicks"
https://www.youtube.com/watch?v=pntKgfTxacU
 
参照:"Every Breath You Take / The Police"
https://www.youtube.com/watch?v=OMOGaugKpzs

 
3.

 
これまた古今東西問わずドラマーに人気のパターン。「THE・ハット裏打ち」、Aメロで演奏してもいいし、サビでも映えるから使い勝手が良い。「ドッチッ、ダッチッ、ドッチッ、ダッチッ」ギターやキーボードも裏打ちになればスカのフィール!
 
"I Ain't Hiding / The Black Crowes"
https://www.youtube.com/watch?v=F1d0uImJKtU

 
4.

 
ドラマーも曲の流れに自然に合わせると、こういうシンコペーションが気持ち良い。小節間を食って越えて2小節のリズム・パターンを作るのは、ドラマーの十八番。これを表現するなら、「ドッツッ、タッツッ、ドッドッ、タッドー、ツードン、タッツッ、ドッドッ、タッツッ」
 
参照:"No Stopping Us / Jason Mraz"
https://www.youtube.com/watch?v=Qfr3Vf-vpaw

 
5.

 
16分音符の細かいバスドラが気持ちいいグルーヴを出すパターン。これも口に出して練習したい。「ドンツド、タンドン、ツードン、タドツー」
 
参照:"So Right / Dave Matthews Band"
https://www.youtube.com/watch?v=YJP1yvTQXT8
 
 
6.

 
片手でハイハットの16分音符を刻むパターン。綺麗なダウンアップの動きが求められる。これは、「ドチチチ、タチチド、チドチチ、タチチド」
 
参照:"Without You / Incognito"
https://www.youtube.com/watch?v=86ZT8sS43E0

 
7.

 
8.

 
8分の12拍子になると、1拍は付点4分音符になる!これが理解できていれば読むのは簡単簡単だね。(4分の4拍子の3連符での譜面にも置き換え可能)「ドチチ、タチド、チドチ、タチド」と「ドチチ、タチド、ドチチ、タチド」
 
参照:"Minute By Minute  / The Doobie Brothers"
https://www.youtube.com/watch?v=5QkoOHvrViM

 
 
9.

 
シャッフルのパターン。フュージョン系にはハイハットでシャッフルを刻むものが多いけど、ロックやポップスではハットはシンプルに、バスドラで変化付ける方がよく見れられる。「ドンン、タッド、ドンン、タンン」
 
参照:"Heartache Tonight / Eagles"
https://www.youtube.com/watch?v=8jMcyaBaXCA
 
ここまで毒婦いや、読譜に全く問題のなかった人、ラストは変拍子にトライしてみよう!
 
10.

 
さぁ、この譜面を解読できるかな?4分の7拍子で記譜されるけど、もう少し小さなかたまりに気付けば流れが見える。そんな凝ったパターンの謎がわかるかな?
 
答えは↓
 
4分の7拍子で大きなサイクルになっているけど、もう一回り小さな8分の7拍子のサイクルが動いてるんだ。ハイハットがダウンアップを維持していて、全体を包み込むように流れを作っているけど、4分の4拍子に慣れた耳には超複雑に聞こえがち。
 

 
 参照:"The Sound Of Muzak / Porcupine Tree"
https://www.youtube.com/watch?v=6SbyZxJrP7U

 
 
topに戻る