Playing Drums & Our Brains

ドラムと脳の関係

ドラム演奏はどう脳に影響しているのでしょうか?
 
 
楽器演奏は、脳に良い刺激を与えるということが科学的に証明されています。では具体的に脳内ではどんなことが起こっているのでしょうか。
 
読書する時、食事をするとき、運動をする時に私たちの脳はある特定の部分がよく働くということが知られています。
 
楽器を演奏している時の脳を調べてみたところ、なんと特定の部分どころか脳全体が花火を上げるかのように活性化していたのです!
 

 具体的にはどんな良い効果があるの?
  
・全身運動をした際と同様の刺激を脳で感じます。
 
→体全体の筋肉に指令を出す経路がスムーズになります。
 
・論理的思考の左脳と感覚的思考の右脳をつなぐ脳梁を鍛える。
 
→左右の脳を効果的に動かしてあげることで情報処理能力が上がります。
 
・脳内の記憶保管庫から欲しい情報を瞬時かつ的確に取り出す。
 
→(音楽を)聴く、(譜面を)読む、(ドラムを)演奏するという動作を同時に行うことが記憶力の強化になります。
 
 子供の記憶力の強化、大人のアンチエイジングに最適なのですね。
(アメリカ、ノースウェスタン大学のクラウス博士が45~65歳の大人を対象に調査。楽器を弾く人の方が弾かない人よりも記憶力、聴覚、視覚において優れていたという結果が出ています。)
"Why Being A Musician Can Slow Effects Of Ageing?"
 
 

 
非常に参考になる動画の紹介
 
楽器を演奏することがいかにあなたの脳に有益かということを説明している有名な動画がありますので、ご興味のある方は是非チェックしてください。
 

"How Playing An Instrument Benefits Your Brain"
 
上記の動画はTEDというプロジェクトの動画です。
 
TEDは専門家が独自にイベントを企画し、興味を持った人達とより深い見識を得るために行うプロジェクトです。動画のみのものありますが、講演を行っているものあります。
 
ドラム関係では以下のプログラムがとても面白いです。
 

The Role Of Rhythm In Popular Music by Peter Erskine
ジャズからポップスまで幅広いジャンルをこなす人気のドラマー、ピーター・アースキンが簡単なドラム史とリズムについて語っています。
 
「普段はジャズをやることが多いですが、映画の仕事もやります。この前はオースティン・パワーズの録音もしました。」そこで映画の曲を歌いながら同じテンポの8ビートとスウィングを演奏。「今のようにテンポが同じでもフィールが異なる。これがリズムだ。」
 

Exploring the distance between 0 and 1 by Jo Jo Mayer
超絶テクニックで知られるジョジョ・メイヤーが、ドラミングの変遷に焦点を当てて語ります。類人猿は感情を胸を叩くことで表し、やがて人間は遠方との伝達手段としてドラムを活用する、現代では文化の交流として音楽とドラミングが存在すると。
 
「ドラムというとかつてはみんなが「Sing Sing Sing」のソロを思い出した。今ではドラムをやりたいと息子が言うと、親は8ビートの「ドンタン、ドドタン」を想像する。リズムマシーンがシーンに現れたので、今度は自分がそれを生ドラムで挑戦してみているだけ。」
 

Drumming & Your Brain:Magic and science by Cornell Coley
ドラム・ファシリテイターであるコーネル・コリーが、観客とリズム・セッションして講義は幕を開ける。様々なラテンのリズムを説明しながら、同時にドラミングが人間の脳に作用することについて語る。
 
「ドラムは人間社会で古くから使われてきた。そこには二つの大きな役割があった。一つは情報の伝達手段、そしてもう一つは癒しのため。この癒しは実際に現代になって科学的に証明されてきている。ドラミングには免疫性がある。不安や心配を軽減し、怒りを抑制するという効果があるのだ。」という話しは興味深い。
 
※ドラム・ファシリテイター:ドラミングはもちろん、打楽器の歴史やドラムの効用等を世の中に広く紹介していく職業。
 
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